金沢や、石川県内のスーパーには、「ビーバー」という揚げあられがあります。知ってますか?
1袋180円くらいで安くはありませんが、とても人気でスーパーでもよく棚の前面に並べられています。
なんで、ビーバーって名前?
この金沢生まれのあられが「ビーバー」というのは、1970年に開催された大阪万博カナダ館のビーバー人形の歯と2本並べたことが商品名の由来。歴史のあるお菓子なんです。
もちろん、原料にもこだわっていて、
当時からのレシピと製法を忠実に引き継ぎ、「日高昆布」を「北陸産もち米」に練り込み「鳴門の焼塩」を効かせた伝統の味
(北陸製菓公式サイトより)
なんです。
北陸のお菓子って、案外昆布が使われていて、たとえば輪島の塩せんべいにも昆布が使われています。
おかきもせんべいもお米を使っていて、少し塩味のある昆布って相性がいいですよね。
ビーバーは、お酒のおつまみにもお菓子にも最適
ビーバーは揚げあられなんですが、よくスーパーやドラッグストアに売っているピーナッツ揚げと比べると、あっさりしていて口の中が脂っこくなりにくいんです。
おそらく、ピーナッツ揚げはピーナッツ自体にも油分がありますが、ビーバーは昆布なのでその分油分が少ないんでしょうね。また、あられ(お米)の味がおいしく昆布のうまみと相まって、というのもビーバーをかみしめるとよく感じます。
あー、もうビールとサクサクのビーバーの相性は最高です!
ビーバーは北陸製菓のウェブサイトではキャラ設定もされていて、こう見えて結構若くて働き者みたいです(笑)
私は見たことがないのですが、以前は、マスコットキャラクターのビーバーが「ビーバーですぞ~」というセリフとともに定番だったとのことで、人気のあるCMのひとつでした。
ビーバーは、今年から全国販売を開始!
ビーバーはこれまで北陸3県だけの販売でしたが、今年から全国展開がスタート!
これまでに大人気のビーバー、実は日本全国には販売されていなかったんです。
実は、ビーバーをもともと販売していたのは北陸製菓ではなく、1949年に創業した福屋製菓。しかし、福屋製菓は2013年9月に破産申請してしまったんです。大人気のビーバー、これからどうなるんだろう?って金沢界隈では話題になっていたんです。
原因は、原材料価格の高騰や価格競争の激化。それにより販路拡大を狙うも売り上げ拡大には至らなかったよう。
私もすごくたくさん食べるわけではないですが、いつもスーパーにあった身近な味がなくなってしまう・・・と思うと寂しい気持ちでいっぱいでした。
そのビーバーは2014年に地元の声にこたえて復活!
今では北陸製菓さんがそのレシピを引き継ぎ、今では北陸新幹線内のお土産でも人気のお菓子になりました。
ビーバーは、お土産にもおすすめ
ビーバーは、石川や金沢に来たお土産にも是非どうぞ。
おすすめの理由は、
- 軽い
- 中身が割れてもさほど気にならない
- 話題になる
- 安くて、お配り用にたくさん買える
- 1つでも満足できるボリューム(84gだからポテチより多い)
- おそらく、ビーバーのような揚げあられはみんな好き
またビーバーは、この定番の塩風味のほかに、白エビ、のどぐろなどフレーバーがあり、最近では人気の「カレービーバー」が復活!カレー味のスパイシーな味に昆布のうまみがマッチして、コクがありまた美味しいのです^^
ビーバーは、コンビニ、スーパー、お土産処のほか、ネット通販でも購入できます!
<追記>ビーバーが海外で人気とのニュースが!
NBAの日本人選手・八村塁選手が、白エビビーバーをチームメイトたちに配って大人気^^
【八村塁の菓子話題 同僚が夢中】https://t.co/6Ti8arcqGV
NBAのウィザーズの八村塁がチームメートにお裾分けした地元北陸のお菓子「白えびビーバー」が話題を呼んでいる。同僚のインスタ動画で「ルイはチームにきて2週間で俺たちを夢中した」と興奮。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年7月14日
私も、以前仕事でかかわった人が「海外の人はおかきが大好き。お土産に持っていくと喜ぶ。ソルティ(塩気がある)でクリスピーだからおいしいらしいよ」と言われたのを思い出しました。
石川のお菓子が選ばれるのって、うれしいですね。