金沢市では、今年の4月1日から、宿泊税が導入されます。
旅行などでホテルや旅館に宿泊する際には、一人当たり税金がかかります。
以下、新聞記事の抜粋をご紹介します。
金沢市で1日、宿泊税が導入された。市内の宿泊施設に泊まる観光客らから1人1泊あたり200~500円を徴収。初年度の税収は6億6000万円になる見込みで、市は税収を金沢の歴史的町並み・景観の保全や観光振興などに活用する方針だ。ホテルなどの建設ラッシュが続く中、宿泊事業者は観光客のつなぎ留めに向けて丁寧な周知に取り組む。(2019年4月1日 日本経済新聞より)
上記で言う宿泊税は、宿泊料金が2万円未満のもの・2万円以上でボーダーが分かれます。
前者には200円、後者には500円が課税されるとのこと。
民泊事業者にも課せられます。
宿泊料金に含まれないものは以下。
- 消費税、地方消費税、入湯税等の租税に相当する金額
- 宿泊以外のサービスに相当する料金
例)飲食代、会議室の使用、電話代、クリーニング代、土産代 - 宿泊者が任意で支払った心付け、チップ、祝儀 等
宿泊税は法定外目的税。その使途とは
国の法律「地方税法」に定められた税目以外に、地方自治体が特定の目的に使用するために条例で設定する税。総務大臣の同意を必要とする。法定外税の一つ。(コトバンクより)
つまり、金沢市内で観光の振興など目的を明確にした税金。
金沢市民は直接税金の支払者になることはないと思うけれど・・・
一度旅行に来た人が、また金沢に来たいな、と思ってもらえるような街づくりに役立ててほしい。
観光業で盛り上がっている金沢ですけど、金沢らしさが失われてきた、という声もちらほらあるんですよね。たとえば、「近江町市場」。以前は町の人の台所だったのが、今では観光客の食べ歩きの場に。
そういった「らしさ」とかけ離れていくのがさびしい。そんな気持ちが市民にはあると思います。
もちろん宿泊税は宿泊する人たちに納めてもらうものですから、喜んでもらえるような用途に使ってほしい。でも、地域の生活に根付き、かつ県外からくるみなさんにも喜んでもらえるものを。
切に願いたいものです。