北陸新幹線ができてから、東京など都会へのアクセスが気軽になった今、「金沢に移住してみてもいいんじゃないかな・・・」と思い始めている人もいると思います。
私は進学することになって金沢に住むことになったので、流れに身を任せあまりハードルは高くなかったのですが、いったん仕事について体と、どんなところか不安になる人もいるかもしれません。
そんな人向けに、ちょっと私なりに解説してみようと思うんです。
このページでわかる情報
金沢の天気は・・・全国で雨の日が多い都道府県・日本一の石川県
金沢というと、天気が一番心配されます。特に「北陸の曇り空を見ると鬱っぽくなる」とはたまに聞く話です。テレビ番組「秘密のケンミンショー」でも話題になりました。今でこそあまり聞きませんが、昔は「弁当忘れても、傘忘れるな」と言われたそうです。
北陸は雨の日が最も多く、また全国でも年間雷日数も日本一。特に冬に雷が鳴ることがあまり知られていません(雷は夏になるイメージですから)。冬の雷は、「鰤起こし」といって、冬においしくなるブリが目覚める雷、として季節の風物詩になっています。
しかし、雨が多く湿っぽいということはメリットがあり、それは女性の肌がきれいだということ。冬も乾燥とは無縁なので、肌つやが良い人が多い。私は一時期東京で仕事をしていたことがありますが、冬の加湿器の必要性にビックリ。だって、北陸なら湿度100%ですからね^^;
そのため、例えば冬は布団が干しにくくなるので、布団乾燥機を用意したり。
湿っぽいのが気になる場合には除湿器を買ってもいいかもしれません。(※部屋が湿っぽくなければ特に準備する必要ないです。)太平洋側では冬でも布団が干せるくらい晴れますので、布団乾燥機はあってもいいですね。
金沢は四季がはっきり、それなりの準備は必要。でも・・・
金沢は四季がはっきりしていて、春は春らしく、冬は冬らしくなります。
もちろん梅雨時は雨も降るし、秋は冬に向けて寒くなってきます。その分、車にスタッドレスタイヤが必要だったり、ブーツは滑り止めのあるものを履いたり。
これはなにも面倒なことばかりではないんです。
なぜなら四季が分かれていると、寒暖差が大きくなり、食べ物がとてもおいしいから。野菜はもちろんですが、魚もその時期のものがおいしく、ブリやノドグロ、カニ(冬)をはじめ鯛(春)、鯵(夏)、サンマやサバ(秋)など。
また石川県はコメどころでもありコシヒカリが有名。季節の食材をおいしいごはんと一緒に味わえます!
お米はつやがあり、みずみずしいので、炊飯の水加減には注意が必要。コシヒカリは難しくないのですが、新種のひゃくまん穀というお米は少々柔らかく炊き上がります。
雪はひどいイメージですが、地震や台風の被害が少ない
石川県は揺れを体で感じることができる「有感地震」が都道府県別で最も少ない県の1つ。
過去、大きな地震はありますが、日常はほとんど地震を感じません。東京にいるときって、本当によく揺れました。明け方食器がカタカタする音で起きたのを覚えています。
もちろん、まったくないわけではありません。
- 1725年 小松(M6)
- 1930年 加賀市大聖寺(M6.3)
- 1993年 能登半島沖(M6.6)
- 2007年 能登半島地震(M6.9) 死者1名
ただ、頻度もさほど多くなく、大きな被害がないのが特徴的。(数年前、いしだ壱成さんが石川県に住んでいる理由もこれだという噂がありますよね)
金沢は車生活がしやすい
金沢は道路が特段広い、というわけではありませんが、車を持っている人・家庭が多いと思います。そのため、店舗にいっても駐車場が広いことが多いし、街中にも駐車場が周囲に豊富な街かと。また駐車場も1台1台の間隔が広めで停めやすいです。
もしアパートに住む場合には、1台当たり3,000~5,000円くらいで借りることができます。(感覚的ですが、東京よりも0が1つ少ないイメージ)
子供やお年寄りが多いご家庭にはスムーズに駐車できるし、買い物をしてもいろんなものを運ぶことができます。そのため、水やお米など重いものが急に必要になっても、すぐに買いに行くこともできます。
車があることで、行動範囲が広がります。普段の買い物が便利なのはもちろん、ちょっとしたレジャーや旅行も車でさっと行けるようになります。思い立ったらすぐに動けます。(ネット通販だとしても都会のAmazonプライムでもない限り1日はかかりますから)
金沢は、子供を育てやすい
私は子供がいませんが、石川県外からお嫁に来たお友達に聞くと「子育てがしやすいと思う」ということでした。
その理由を聞いてみると、いくつもあるんですね。
- 広い家を持ちやすい。戸建てが多い。
- 保育園が近所にあり入園の競争が都会ほど激しくないので、預けやすい。
- 近くに遊べる公園などがあり、自然にも触れられ、のびのびと遊ばせることができる。
- 車で移動がしやすく、お出かけもできる
- コンパクトに、いろんな用事が済む。買い物とか。子供がいる家庭には楽
私が30年以上住んでいる限りではどれも当たり前なんですが、お子さんのいるご家庭ではやっぱり広々とお子さんを活動的に育てることができる、という点がポイント高いんですね。
金沢は古い文化が残る街、でも新しいトレンドも取り入れ
金沢は全国的に有名な観光スポットにもあるように、歴史的な街並みや施設が多いんです。
建物だけでなく、九谷焼や金箔などの伝統工芸も今でも残っていて、それが金沢の味でもあります。観光客でなくても、住んでいる私たちでもそれに気軽に触れたり、買ったりできます。
私が気になっている九谷焼の豆皿をメモしておきます^^
金箔の製法で作った脂取り紙なども有名で、日常使いしやすい。
こんな文化もありながら、最近は20から30代前半の若い人にも人気のアパレルショップが、どんどん進出してきています。特に金沢駅ナカやテナント「金沢フォーラス」、郊外には「ユニクロ」「GU」「無印良品」が。雑誌に出ていたりZOZOTOWNに掲載されているブランドはひととおりそろうのでは。
そのため金沢は、「住んでいて困る」ということがあまりない都市だと思います。コンビニやスーパー、ごはん処、アパレルショップも多いですし、美容院やクリーニング屋さんなんて至る所にあります。
お店は広々としているので、当然品ぞろえが豊富。スーパーとドラッグストアで日用品はたいてい事足ります。コンパクトシティってほんとにこのことだと思う。
金沢は、こういう人は難しいかも
- 地下鉄がないと不便!という人、3分に1回電車が来てほしい人
- 曇りや雨の日に、相当気が滅入る人
- 都会のガヤガヤしたにぎやかな雰囲気が好きな人
- ネット通販で買い物をして、当日届かないと困る!という人
金沢への移住を検討するのにそもそもこんな考え方の人はいないと思いますが、田舎すぎず都会すぎず、ガヤガヤしすぎず、イベントも参加しやすい、そんな暮らしやすい街ですよ。
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